重要文化財 旧善通寺偕行社前にて
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「自分と向き合う時間がとれるようになりました」と話される中川さん
中川 裕太さん:善通寺市在住・2019年移住・30代
「自分と向き合う時間がとれるようになりました」と話される中川さん
移住前の生活
朝は、子どもがまだ眠っている時間に出勤。夜は、子どもが寝てしまってから帰宅。仕事はやりがいもあるけれど、かわいい盛りの子どもの成長が見られない、子どもとの時間が持てない。これでいいのかな、と悩んでいました。
妻は、香川県善通寺市の出身で、里帰り出産をしました。お義父さん・お義母さんは孫をすごくかわいがってくれて。地域の方も子どもにすごく優しくて。都会での忙しい日々の中で、時々、ふっと善通寺市で過ごしたひとときが思い出されるんです。家族みんなが笑顔になれてたなって。
移住のきっかけ・冒険か安定か
そんな時、善通寺市の地域おこし協力隊の募集を知りました。自分がまちの力になれることが、すごく楽しそうで魅力を感じました。ただ、友人・仕事・住まい、全てを変えるのは冒険だなと思いました。人生をがらっと変える冒険に出るのか、安定をとるのか。自分の中でもかなりの葛藤があり、妻とも何度も話し合いを重ねました。善通寺市の職員さんも親身になってくださって、何度も相談させてもらって、最終的にこの方のいる所ならと、一歩踏み出す決意をしたんです。その後、会社に辞職願を出すと、すごく引き止められて。大変でした(笑)。
でも、同僚たちはとても快く送り出してくれたんです。勇気をたくさんもらいましたね。
退社時にとある後輩から贈られた靴は、その時の思い出の一つ。今もその靴を履いて、新しい一歩を踏み出し続けています。
地方はすごい
協力隊という仕事に就いて、いろんな人と知り合えて、コミュニティがすごく拡がりました。出会えば出会うほど、『地方にはすごい人がいっぱい居る』と日々感じています。そんなすごい人たちとやりたいことがたくさんあって。今もまた、気がつけば仕事に没頭しすぎそうな自分が居るので、時々自然の中に身を置いてリセットしています。仕事も大事。家族も大事。自分の時間も大事。何のために生きているのか?――仕事帰りに家族で買い物をしながら、ふとそんなことを考えるなど、自分と向き合う時間もできました。仕事も全力、子どもと遊ぶときも全力で、妻と共に子ども以上に田舎での暮らしを楽しんでいます。
あの時、一歩踏み出してよかったな。と心から感じています。