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直感で決めた香川移住がミュージシャンとしての生き方を変えた。 音楽の幅を広げた田舎暮らしとは?
國井類さん、真希さん:まんのう町在住・2024年移住・50代
東日本大震災による不安から移住を決意!最初の高松移住は直感だった。
類さん:私は静岡県の浜松出身で妻は愛知出身です。大学時にジャズの魅力に引き付けられ中退し、それ以降はずっとプロのミュージシャンとして活動しています。結婚後、30歳すぎで上京して、10年ぐらい音楽活動を行っていたのですが、そうこうするうちに東日本大震災があり、、、
真希さん:私自身、東日本大震災をきっかけに”当たり前と思っていた日常”の価値観が大きく変化したんですよね。自分が求めるライフスタイルも改めて考えるきっかけになり、その時、コンパクトな都市という印象の高松に行ってみたいなと直感的に思いました。
類さん:とりあえず行ってみようという事で3日間高松に滞在したら、たまたま良い物件があり、高松の印象もすごく良かったので移住することにしました。高松空港に降り立った時のあの空気の良さと光の眩しさが忘れられません。
地方で音楽専業として暮らしていけるまでには苦労があった。
類さん:仕事の面では最初は苦労しましたね。東京で抱えていた仕事もあったので、最初の1年位は東京と高松を行ったり来たり。高松ではアルバイトをしながら生計を立てつつ、サックスのレッスンを増やしていきました。移住後3年ほどでようやく音楽で食べていけるようになり、2017年には高松にNomad(ノマド)というジャズバーもオープンさせ、音楽を愛する人たちとの交流の場にもなっています。
さらに田舎暮らしに憧れてまんのう町へ。ここで音楽の幅も広がった。
類さん:高松で暮らしたのは10年ほどです。すごく便利で良い街でしたが、妻がもっと自然の中で暮らしたいとずっと思っていたようで。人づてに探したらまんのう町に良い物件が見つかり、移住を決めました。
真希さん:実際に暮らしてみて、まんのう町の人たちは本当に親切にしてくれます。田舎暮らしは人付き合いが大変とよく言われますが、まんのう町に限っては特にややこしくないです。ただ地域のルールはあるので、共同体という意識は持つようにしています。
音楽を通じてまんのう町で暮らす魅力を伝えたい。
類さん:今後の展望なのですが、実はこの家で宿泊施設もやりたいと思っています。例えば音楽合宿で来てもらったり、野外音楽イベントの際の宿泊に使ってもらったり…。音楽と自然と古い家といろんなものをミックスし、発信していく中で田舎で暮らす魅力を伝えられるといいなと思っています。ほんと、やりたいことが次から次へと溢れてきて、これからの生活がとっても楽しみです。